◆第145回和歌山県眼科医会定期総会
日時:平成24年12月16日(日)14:00~15:00
場所:ホテルグランビア和歌山
出席者: 71名
委任状提出者:32名
一.開会 司会 田村 学
二.議長 小西則子
三.会長挨拶 黒田純一
第145回和歌山県眼科医会総会を開催するに当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
会員の先生方には本日ご多忙の中ご出席いただき、有難うございました。平素は役員ならびに会員の先生方には何かと眼科医会活動にご協力いただきまして、大過なく会が運営されていますことを御礼申し上げます。
さて本年8月、3党合意により税と社会保障の一体改革法案が成立し、社会保障充実のためとの名目で消費税増税が決定されました。しかし、医療保障の財源への補填は1割もないとも聞いており、この社会保障財源の不足から、本年度の診療報酬・介護報酬同時改定におきましても政府は医療の分野においては在院日数の短縮、在宅医療への誘導を進め、入院から在宅へ、そして医療から介護への方針を打ち出しています。こういった中、日本眼科医会では眼科における介護・在宅医療分野への関与を深めるため、各都道府県眼科医会に介護・在宅医療担当役員の選任を依頼し、当県では田村副会長がご尽力されていますが、今後眼科医の在宅医療に関する情報が発信されるものと思われますので、ご注目いただきたいと思います。
消費税に関してですが、保険診療は非課税のため消費税は加算されません。しかし設備や薬剤の仕入れには消費税がかかり、税率が上がるほど我々の経営を圧迫してくることは明白です。このような問題に対処するためには政治的活動が必要となります。日本眼科医会は公益法人であるため政治的活動はできません。それを行うのは日本眼科医連盟です。本年日本眼科医会の公益法人化に伴い、連盟への入会方法と会費納入方法が変更になりました。そのため納入率がかなり低下しております。我々の前には診療報酬の問題以外にも眼鏡士問題、コンタクトレンズ問題、混合診療の問題、専門医制度の問題等々、数々の懸案事項が横たわっています。どうかこれからの眼科診療を守るためにも一人一人が問題意識を持っていただき、日本眼科医連盟に入会していただきますようお願いします。
本年度の表彰に関してですが、先日公益財団法人和歌山県角膜・腎臓移植推進協会の創立25周年式典が行われ、その際に本会の田中副会長が長年のご尽力に対し功労者表彰を受けられました。田中先生には心よりお祝い申し上げます。また、来年2月には白浜で角膜カンファレンスが行われます。それに関しましても会員の皆様のご参加をお願いしまして会長挨拶を終わります。
四.報告事項
1)会務および事業報告
1.会務、一般事業報告 (資料1) 金川龍一
2.会員異動 (資料2) 金川龍一
(資料2) 平成24年4~12月会員異動
4月10日 永瀬大輔先生 B 転入 鳥取 ⇒串本リハビリセンター
4月12日 佐々木慎一先生 B 転出 串本リハビリセンター⇒鳥取
5月16日 伊藤初夏先生 C 転出 日赤和歌山医療センター⇒滋賀
5月20日 若林 卓先生 C 転出 紀南病院⇒大阪大学医学部眼科
7月1日 西田壽夫先生 勤務先及び会員種別変更 A⇒B 愛晋会 中江病院
9月7日 吉武達哉先生 未入会 転入 京都⇒日赤和歌山医療センター
10月4日 西川為久先生 B⇒A 開業 にしかわ眼科クリニック
2)平成24年度へき地学校健診報告 (資料3) 中尾俊也
3)平成24年度目の愛護デー事業報告 (資料4) 田村 学
4)平成24年度眼科コメディカル事業報告(資料5-1, -2) 北山早知子
5)平成24年度コンタクトレンズ販売管理者講習
(資料6) 金川龍一
6)和歌山県眼科医会賛助会員の件 (資料7) 橋爪奈津子
7)平成24年度学術講演会 (資料8) 田村 学
8)その他
五.議事
第一号議案 平成25年度和歌山県眼科医会関連学会の件 田村 学
第二号議案 その他
六.健保メモ (資料) 田中康裕
七.その他
閉会 田村 学
◆平成24年度コンタクトレンズ販売管理者講習会
日時:平成24年12月16日(日)10:30~12:30
場所:ホテルグランビア和歌山
1. 薬事法その他薬事に関する法令
講師 役職 和歌山県眼科医会副会長
氏名 田村 学
2. 医療機器の品質管理
講師 役職 和歌山県眼科医会理事
氏名 北山 早知子
3. 医療機器の不具合報告及び回収報告
講師 役職 和歌山県眼科医会副会長
氏名 金川 龍一
4. 医療機器の情報提供
講師 役職 和歌山県眼科医会会長
氏名 黒田 純一
参加人数:43名
労務提供:ウエルシード(株)
日本アルコン(株)
◆平成24年度関連学会
・平成24年4月22日 第144回 和歌山眼科学会
「糖尿病網膜症の治療戦略と糖尿病治療」
特別講演:山形大学 眼科学教室 教授
山下英俊先生
・平成24年5月24日 第65回和歌山談話会
「フルオレセン染色による眼表面疾患の見かた」
講師:愛媛大学大学院医学系研究科 視機能外科学分野 講師
山口昌彦先生
・平成24年5月26日 第5回 紀の国眼疾患研究会
「神経学的瞳孔異常の見方」
講師:大阪医科大学 眼科学教室 准教授
菅澤 淳先生
・平成24年7月5日 第11回 和歌山眼科フォーラム
「硝子体手術の最近の話題について」
特別講演:鹿児島大学教授 坂本泰二先生
・平成24年7月19日 第66回和歌山談話会
「老人性黄斑変性症」
講師:日赤和歌山医療センター眼科部長
大谷篤史先生
・平成24年7月28日 第7回黄斑勉強会 於:ホテルグランビア
「黄斑疾患と変視症」
特別講演:近畿大学医学 部眼科学教室 教授
松本長太先生
・平成24年9月13日 第147回 和歌山眼科集談会
「黄斑疾患アップデート」
特別講演:富山大学大学院医学薬学研究部 眼科学講座 教授
林 篤志先生
・平成24年10月19日 第67回和歌山談話会
「カラーコンタクトレンズが抱える問題」
講師:山口大学医学部臨床教授 ウエダ眼科院長
植田喜一先生
・平成24年11月1日 第12回 和歌山眼科フォーラム
「角膜疾患における基本的な考え方」
特別講演:京都府立医科大学眼科 教授
木下 茂先生
・平成24年11月15日 紀ノ川研究会 於:紀北分院
・平成24年11月15日 第68回和歌山談話会
「安全性を重視したコンタクトレンズのケア」
講師 道玄坂糸井眼科医院
糸井素純先生
・平成24年12月16日 第145回 和歌山眼科学会
「Tips and Peals of Cataract Surgery in the MICS erea」
特別講演:Catholic University Dr. Choun-Ki Joo
◆平成25年度関連学会予定
1月31日 和歌山談話会
2月28日 集談会 山口大学 園田康平,教授
4月21日 和歌山眼科学会 琉球大学 澤口昭一教授
5月 和歌山談話会
6月13日 フォーラム 江口秀一郎先生
7月 和歌山談話会
9月12日、集談会 福井大学 稲谷 大(まさる)教授
10月 和歌山談話会
11月7日 フォーラム 三重大学 近藤峰生教授
12月15日 和歌山眼科学会 筑波大学 大鹿哲郎教授
2012年12月21日
◆第2回 近眼連男女共同参画推進連絡協議会報告
平成24年11月17日(土)京都市下京区 木乃婦にて第2回近眼連男女共同参画推進連絡協議会が開催されました。
1. 開会挨拶 京都府眼科医会会長 佐々本 研二
2. 講演会 「女性も働きやすい環境づくりに期待すること」
京都府立医科大学講師 外園 千恵先生
京都府立医科大学での病児保育と柔軟な勤務体制の構築を2本柱にした女性研究者支援の取り組みを紹介された。女性医師が出産後もキャリアを継続するには、1)本人の意識2)家族の理解と協力3)職場の理解と協力4)保育園や勤務制度などの外的要因の4つが関与すると思われるが3)と4)は随分と改善されてきた。1)と2)は個人の問題であり、社会的サポートが難しい。男女ともに働きやすい社会は人材の有効活用が可能であり、多様な視点から患者さんに対応できる医療そのものの質の向上に繋がると講演された。
3. 協議事項
1) 女性医師が職場復帰しやすい環境整備について
(兵庫県 片上 千加子先生)
2) 近眼連13大学の女性医師支援に関するアンケート結果について
(京都府 沼 朝代先生)
3) 大阪府内病院眼科での女性医師支援に関するアンケートについて
(大阪府 中川 やよい先生)
女性医師支援の環境整備は、当直免除・保育所等整いつつあるが非常勤医師が増加している。
女性医師の仕事継続に必要なものは「育児・家事協者」「勤務環境の改善」であり、又「女性医師のモチベーション維持」が重要であると話し合われた。
各県での現状と取り組みが報告された。
ホームへ