2016年7月11日
◆平成28年度 へき地学校眼科検診に参加して
紀南病院 眼科 視能訓練士 樋口 裕起
今年度、へき地学校眼科検診は田辺市龍神、日高川町美山・中津、そして私が参加した有田川町清水の4ヵ所で実施されました。 検診内容は視能訓練士がオートレフによる他覚的屈折検査、眼位検査、視力検査、眼鏡の視力・度数チェック、色覚検査をし、その後に医師の診察となります。 私は視力検査を担当しました。 小学生は器械近視や調節介入してもほとんど裸眼視力良好でし たが、その中で不同視弱視疑いを見つけることが出来ました。 中学生になると半数が近視傾向にあり目を細めることが大半で、眼鏡の作製や度数変更が必要な場合が多かったです。 コンタクトレンズ装用がいないのが地域性を表しているようで、へき地検診ならではと感じました。 有田川町清水の検診は山下隆之医師、松本英樹医師、視能訓練士の小久保さん、権田さん、浅利さん、有田川町教育関係方々の協力のもと無事に終えることが出来ました、ありがとうございました。 年1回参加させていただいている検診は日常業務とは異なる環境が新鮮なモチベーションとなり、いい緊張感で検査が出来ました。 また学生時代にお世話になった方々と一緒に検査が出来たことも感慨深くよい刺激になりました。 今後は少子化により、こどもの減少が示唆されますが視能訓練士として弱視の早期発見・治療を目的として今後も参加させていただきたいです。