2013年10月11日
◆第37回全国眼科学校医連絡協議会報告
平成25年 9月29日(日) 東京グランドホテル 桜の間にて第37回全国眼科学校医連絡協議会が開催されました。
1. 開会の辞 宇津見 義一 (担当常任理事)
2. 会長挨拶 高野 繁 会長
3. 来賓紹介
4. 来賓挨拶 知念 希和 (文部科学省スポーツ・青少年局
学校健康教育課専門官)
道永 麻里 (日本医師会常任理事)
雪下 國雄 (日本学校保健会専務理事)
羽生田 俊 (参議院議員)
吉田 統彦 (前衆議院議員)
5.都道府県眼科医会提出議題
1)コンタクトレンズ
2)眼外傷
3)色覚
4)眼科学校検診
5)健康教育
6)その他
カラーコンタクトレンズの問題、スポーツ眼科推進の必要性。色のバリアフリーや色覚異常に対する啓発の重要性。小児の近見視力障害の問題、ゲーム機やスマートフォンの適正使用についての問題。ロービジョン児に対するケアと眼科学校医の連携の必要性。オルソケラトロジーやLASIKがガイドラインをはずれて施行されている問題。など、多くの問題、要望が論議され、これらの問題について眼科学校医も知識を深め、各機関とも連携をとって啓発や適切な指導を行っていくことの重要性も望まれた。
6.本部報告
1)平成24年度事業報告ならびに平成25年度事業計画について
関連団体との連携強化
学校保健の知識の普及と現状の把握
各種教材などの検討・作成
全国眼科学校医連絡協議会の開催
学校保健委員会の開催
2)その他
7.教育講演
1)講演
テーマ 「平成24年度学校現場におけるコンタクトレンズ実態調査報告」
演 者 宇津見 義一 (日本眼科医会 常任理事)
2)講演
テーマ 「平成24年度保育所における目の保健に関するアンケート調査報告」
演 者 柏井 真理子 (日本眼科医会 理事)
8.閉会の辞 山岸 直矢 (担当副会長)
2013年8月 7日
◆平成25年度眼科コメディカル講習会
和歌山県眼科医会では、平成25年度も9月28日より5回のカリキュラムで、眼科コメディカル講習会を開催いたします。
2013年7月31日
◆第3回和歌山眼科女性医師の会報告
社会医療法人 博寿会山本病院眼科 月山純子先生に「目力ブ―ムとコンタクトレンズ」 ~アイメイクからカラーコンタクトまで~についてご講演をいただきました。
目力ブームにより目元を"盛る"化粧法やカラーコンタクトレンズ(カラコン)の流行が続いており、化粧によるコンタクトレンズ(CL)へのトラブル、カラコンの問題点を紹介されました。
シリコンハイドロゲルレンズは脂質が付きやすく、クレンジングオイルでCLの変形も生じるため「CL First」で化粧品やクレンジングオイルがCLに付かない様に指導する必要がある。
日常臨床で、よく経験するカラコンによるトラブル症例、現在のカラコンをめぐる状況を示され、頭ごなしに怒ってしまうと眼科専門医の管理からはずれてしまいがちになり、説得力のある説明をするためにも現状を知っておく必要があると講演されました。
26名の女性医師が参加し、情報交換会を行いました。
2013年7月 8日
◆平成25年度へき地眼科検診に参加して
視能訓練士 森口 ゆみ子
6月上旬、私は日高川町美山地区の検診を田村学医師と中尾俊也医師、視能訓練士の笠戸さん、上川さんと共に担当しました。美山は和歌山市内からでも車で一時間ほどで着きますが、大きな川が流れ、山々に囲まれた自然豊かな場所でした。
検診での私たち視能訓練士の業務は、オートレフ、視力検査に加え、今年から医師の了承のもと積極的に眼位検査を行いました。オートレフは、器械近視にならないよう声かけをし、なるべく調節させないように測定しました。
視力検査での小学生の判定は1.0以上のAが多い印象を受けました。地元の教育委員会の方のお話では、中津地区に比べ美山地区は毎年A判定の率が高いそうです。また近視率が高くなる中学生では、眼鏡やコンタクトレンズを使用する生徒も増えますが、この地域ではコンタクトレンズはまだ誰も使用していないと聞き驚きました。
眼位検査での斜位は、斜位近視や角度が大きければ将来的な眼精疲労や斜視なども考えられるため、角度が小さい場合も記載しました。総評の時、学校側から外斜位の記載が多いとの質問がありましたが、「今の段階では、経過観察で良いでしょう。」と医師からの説明を受け安心されていました。今後は眼位検査においてもガイドラインの必要性があると感じました。
私は和歌山に来て4年が経ちます。今回初めての場所でのリーダーだったこともありとても緊張しましたが、皆様のお陰で無事終えることができました。このへき地検診への参加は、日常業務とはまた違った気づきもあり、大変有意義な経験です。他県の視能訓練士の友人たちに、和歌山県でのへき地眼科検診のことを話題にすると、他県にはそのような活動がないため非常に興味をもってくれます。これからもこのへき地検診を通じて早期発見ができるよう、少しでも地域医療に貢献できればと思っています。
2013年4月25日
◆第146回 和歌山眼科学会
(専門医認定事業 59028)
日時:平成25年4月21日(日) 15:00~17:00
場所:和歌山ビッグ愛 会議室603
和歌山市手平2丁目1-2 TEL:073-435-5200
会費:3,000円
製品紹介「コソプト配合点眼液」
【一般講演】 15:00~16:00
1)一般診療所でも始められるロービジョンケア
森口ゆみ子(視能訓練士)、松本英樹(眼科松本クリニック)
2)「マイトマイシン点眼が著効したcarcinoma in situの一例」
泉谷愛、岡田由香、雑賀司珠也(和歌山県医大)
3)「眼底所見から発見された再生不良性貧血の一例」
住岡孝吉、岡田由香、雑賀司珠也(和歌山県医大)
松本英樹(眼科松本クリニック)
【特別講演】 16:00~17:00
演題『私の緑内障手術-改定緑内障治療ガイドライン-』
座長:和歌山県立医科大学 眼科学教室 教授 雑賀司珠也 先生
講師:琉球大学大学院 医学研究科 医科学専攻 眼科学講座 教授
澤口昭一 先生
抄録:
1980年頃からの緑内障手術治療について、その歴史と2012年の改訂緑内障ガイドラインにおける緑内障手術のガイドラインについて症例を交えながら述べる。
1980年当時、緑内障薬物治療は限られており、眼圧の高い緑内障は最終的には手術治療に頼らざるを得なかった。新潟大学における開放隅角緑内障の手術は濾過手術が中心であり、多くの合併症とその不確実な眼圧下降効果により、多くの緑内障は難治性と分類された。現在でも難治な血管新生緑内障の予後は当時絶望的であった。セトン手術が次いで行われたが、その効果も限定的であった。増殖抑制剤の併用により手術成績は急速に向上し、現在に至る手術手技が確立された。閉塞隅角緑内障に関しては当時は発作眼の周辺虹彩切除が中心であり、僚眼への予防的治療も行われた。その後レーザー虹彩切開術が普及し、その顛末として水疱性角膜症が臨床の場で問題となった。2000年頃から超音波白内障手術と人工水晶体移植術が本疾患の根治的な治療法として注目され、現在に至っている。
これまでの緑内障手術を振り返って講演する。
※ 本学会は、日本眼科学会生涯教育事業(2単位)として認定されております。
共催 和歌山県眼科医会
MSD株式会社
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