2014年1月30日
◆第3回近眼連男女共同参画推進連絡協議会報告
平成26年1月18日(土)午後5時より、帝国ホテル大阪にて
第3回近眼連男女共同参画推進連絡協議会が開催されました。
1 開会挨拶 服 部 吉 幸(大阪府眼科医会 会長)
2 協議会
(1) 協議事項
ア 女性医師のモチベーションを高めるには
(兵庫県 片山千加子先生)
昔とは違い産休のみでなく育休制度や、多様な非常勤勤務形態があり、
かえってモチベーションの低下につながっているのではないか。
産休のみ、あるいは短期の育休でフルタイムでの復帰がベストとの提案が
あった。
イ 京都府眼科医会(男女共同参画推進委員会)の取り組み
(京都府 沼 朝代先生)
「女性も男性も働きやすい環境について」のアンケート調査を行う予定
ウ 大阪府内における大学病院と研修指定病院眼科での
女性医師支援の現状について-アンケート調査から-
(大阪府 中川やよい先生)
院内保育、育児休業、当直免除等就労支援体制はできているかが
常勤勤務より非常勤が多い現状の報告があった。
エ 講演会等での託児補助の現状について
3 懇親会
各県での現状報告があった。
和歌山では会員数103名のうち女性会員はA会員が25名、B会員が12名
の37名の約1/3であり、B会員が12名のうち10名が常勤で勤務し、非常勤
は2名のみで常勤勤務が多い。
女性医師の会を年1回開催し、毎年7割の出席率があり、いろんな面での情報交換
の場になっている事、和歌山県医師会でのメーリングリストの開設等を報告した。
2014年1月14日
◆公益社団法人日本眼科医会代議員、予備代議員選挙のお知らせ
立候補されるかたは平成26年1月31日までに会長黒田までご連絡ください。
2014年1月 6日
◆第44回全国学校保健・学校医大会報告
第44回全国学校保健・学校医大会が熊本市で下記の如く行われました。
日時 平成25年11月 9日(土)
会場 秋田キャッスルホテル
秋田県民会館
午前の部 第5分科会 『 眼科 』
1. 静岡県における学校現場の状況と眼科学校医の関わり
2. 眼科学校検診で眼底検査をすべきか? アンケート調査報告
3. 横浜市における就学児検診時視力検査実施協力の実際
4. 僕・私、遠視なのに
5. 平成24年度名古屋市屈折特別検診のまとめ
6. 学校保健と色覚検査 ― 受診者に関する実態調査より ―
7. 学校における自覚的裸眼視力の問題点
8. 学校検診において視力低下のため、
受診勧告された小学生の視力および屈折度数の変化
9. 小学生の視力・屈折・調節機能について ― 第3報 精査結果の報告 ―
および眼球運動検査による発達障害児スクリーニングについての検討
10. 特異的読字書字障害児と眼科学校医の関わり
11. 高校生におけるコンタクトレンズ汚染の感染経路の検討
色覚検査が希望者のみとなり十分に行われていない現状と色覚バリアフリーへの理解と普及が進んでいない問題。
就学時健診の重要性と取り組みの強化、小型端末の普及によりこれまで以上に眼鏡矯正に留意する必要があること。
近見視力不良をはじめ、読字困難、目と手や体の協応不良、追従性・衝動性眼球運動、発達障害などによる見る力に発達障害のある児童に対して適切な指導トレーニングを行い、特性に合った教育を指示するためにも眼科学校医が果たす役割は大きい点。
コンタクトレンズによる感染症の問題等、様々な課題について活発な質疑応答がなされました。
午後の部 日本医師会長表彰の授賞式、シンポジウム、特別講演
シンポジウムテーマ『 学校における感染対応 』
基調講演
『 インフルエンザ対策における学校の役割 』
シンポジウム
1.『 秋田県大館市の麻しん地域流行・新型インフルエンザを振り返って 』
~ 麻しん流行と新型インフルエンザにおける
学校閉鎖・出席停止対応の検証 ~
2.『 感染症情報収集システム(学校欠席者情報収集システム)の
全県運用に向けて 』
3.『 秋田県医学生麻しんワクチン高校プロジェクトの効果について 』
4.『 秋田県における中学校および高等学校の性感染症への取り組みと
秋田県医師会の行う性教育講座への要望 』
インフルエンザ流行時の学校閉鎖や学級閉鎖は地域への感染拡大を防ぐのに一定の効果があると考えられ、地域の中で学校が流行の端緒になる場合が多く欠席者情報が地域の流行の早期検知に有用であると考えられる。しかし、一方で、感染拡大のスピードを一定程度抑制するだけで、そのことがかえって、流行の拡大を招く可能性にも留意が必要となる。学校でのインフルエンザ対策を考えるためには、その有効性、限界、社会への影響などを総合して考える必要がある。
医学生が麻しん、およびそのワクチンについて講演を行うことで、高校生に麻しんという病気の重大性、ワクチンの重要性を伝えるのに有用であり、また医学生も現在の日本のワクチンの現状や地元の状況を理解するのに有用であった。
学校での性教育講座では、単に病気を説明するのではなく、生徒に関心を抱かせ、性感染症は自分にも起こり得ることを認識させ、その病気の重大性から予防が大切である、という位置づけで行う必要がある。その際に学校側と十分な打ち合わせを行い、指導要綱を踏まえた教育指導を提供することが望まれる。
以上の発表に対して活発な質疑応答がなされました。
特別講演 『 資源の獲得競争に負けない日本を ―秋田から資源学の発信を― 』
秋田大学学長
吉村 昇 先生
2013年12月19日
◆平成25年度コンタクトレンズ販売管理者講習会
日時:平成25年12月15日(日)10:30~12:30
場所:ホテルグランビア和歌山
司会 コンタクトレンズ問題担当・副会長 金川龍一
開会挨拶 和歌山県眼科医会会長 黒田純一
1. 薬事法その他薬事に関する法令
講師 役職 和歌山県眼科医会理事
田村 学
2. 医療機器の品質管理
講師 役職 和歌山県眼科医会理事
北山 早知子
3. 医療機器の不具合報告及び回収報告
講師 役職 和歌山県眼科医会理事
金川 龍一
4. 医療機器の情報提供
講師 (医)博寿会山本病院眼科医長
月山 純子
参加人数:42名
労務提供:ウエルシード(株)
参天製薬(株)
◆第147回 和歌山眼科学会
(専門医認定事業 59028)
日時:平成25年12月15日(日) 15:00~17:00
場所:ホテルグランヴィア和歌山 6階「メゾングラン」
和歌山県和歌山市友田町5丁目18番地
TEL 073-425-7711
会費:3,000円
~製品紹介「参天製薬株式会社より製品のご紹介」~
【一般講演】 15:00~16:00
1.「視野欠損から見つかった脳動脈瘤の1例」
二出川裕香、岡田由香、住岡孝吉、雑賀司珠也
(和歌山県立医科大学眼科学教室)
2.「臨床経過の異なる両眼性の早期黄斑円孔の1例」
森井智也、住岡孝吉、髙田幸尚、岡田由香、雑賀司珠也
(和歌山県立医科大学眼科学教室)
3.「当院での加齢黄斑変性に対する抗VEGF薬硝子体注射回数の検討」
大谷篤史、吉武達哉、瀬戸口義尚、黒田健一、雨宮かおり、谷口美砂
(日本赤十字社和歌山医療センター眼科部)
【特別講演】 16:00~17:00
座長:和歌山県立医科大学眼科学教室 教授 雑賀 司珠也 先生
演題:「白内障診療ステップアップ」
講師:筑波大学医学医療系 眼科 教授 大鹿 哲郎 先生
講師略歴
1985年 東京大学医学部卒業
1985年 東京大学医学部眼科学教室
1988年 東京厚生年金病院眼科
1991年 学位取得「房水蛋白濃度の生理的及び病的変動」
1995年 東京大学医学部講師
1997年 Louisiana State University, Visiting Assistant Professor
1998年 東京大学医学部助教授
2002年 筑波大学教授 現在に至る
講演抄録:
日常的に行われている白内障診療であるが,近年の診断学と治療学の進歩により,その考え方も単に「水晶体の混濁を見つけて除去」的な考え方から徐々に変化してきている.
診断学においては,眼光学的考え方が白内障診療に持ち込まれるようになっている.水晶体は混濁するだけでなく,光学的な特性が変化しているという考え方である.眼光学というと取つきにくい感じはするが,臨床例を交えてその考え方を示してみたい.
治療については,手術の低侵襲化と安全性の向上がキーワードとなる.そのために我々は,切開創の作成方法や感染予防法に工夫を加えている.切開創としては,経結膜・強角膜一面切開(KKIM)を取り入れ,専用メスの開発などを行いながら,良好な成績を得ている.感染予防法としては,術中のポピドンヨードの使い方,抗生剤の使い方などに工夫を凝らしている.また,プリロード眼内レンズの使用も重要なポイントである.
講演ではこれらのトピックスをまとめてみたい.
*本学会は、日本眼科学会生涯教育事業(2単位)を申請しております。
共催 和歌山県眼科医会