2014年11月12日

◆第4回 近眼連男女共同参画推進連絡協議会報告

理事 北山 早知子

 平成26年11月1日(土)午後5時より、ホテルオークラ神戸にて開催され、
岩橋 東至子理事と参加しました。

協議事項
1) 京都府 男女共同参画担当 理事 沼 朝代
「女性も男性も働きやすい環境について」
 女性支援の方法が認知されているにも関わらず、実際の就業状況が改善されない
のは、個々の意識に問題があると考え、勤務状態や収入、家族の状況などで、仕事
に対する意識調査の報告があった。
2) 大阪府 女性医師活動推進部 理事 中川 やよい
 「大阪府内大学病院眼科医局での男女共同参画の取り組みについて」
  女性医師支援の環境整備は各大学医局で進んできている。女性医師自身の
キャリアアップに対する自覚と周囲の理解が重要であると述べられた。
3) 兵庫県 男女共同参画推進部 理事 谷 恵美子
 「近畿圏における眼科医局での男女共同参画の取り組みについて」
 個々の女性医師の事情に応じたテーラーメードな勤務形態が試みられてきている。
女性医師が周囲の協力も得て十分な自覚のもとに、いかにキャリアを積むか、本人の心構えと指導者の力量が大切であると述べられた。

2014年10月31日

◆平成26年度 目の愛護デー報告

理事 岩橋東至子

 例年通り,和歌山県眼科医会と和歌山市医師会眼科部会の共催で,平成26年10月5日(日)和歌山ビッグ愛にて,市民公開講座と緑内障スクリーニング検査がおこなわれました。早い方は朝8時前から89名の大勢の方々に来ていただきました.
市民公開講座は田村学会長のあいさつに引き続き、和歌山県立医大眼科の岡田由香先生による「緑内障について」を講演していただきました。
 検査医師は和歌山市医師会眼科部会より、黒田純一先生、小西則子先生のお二人で、緑内障スクリーニング検査をしていただきました。きのくに視能訓練士協会からは和歌山労災病院の中瀬真由美さん、日赤和歌山医療センターの徳富志乃さん、紀南病院の坊作麻世さんが眼圧測定、眼底撮影などをしていただきました。台風が近づきお天気が心配されましたがなんとか雨も降らずに無事に終了できました。
 東和産業さんが眼圧計貸出や器械の設定をしてくださり、他10社の協賛メーカーさんが会場設置や受付、患者さんの誘導をお手伝いくださいました。
 この会の主な目的は、簡単な緑内障スクリーニング検査で新たな緑内障患者を見つけ出し眼科受診していただいて、今後の進行予防に結びつけて行くことです。今回の検診89名のうち、緑内障疑いが18名いらっしゃいました。しかし、そのうち9名は既に緑内障の診断をいずれかの眼科でうけておられ、治療も始められている方でした。緑内障と診断された患者さんはいずれも不安を感じていらっしゃるため、しっかりした検査や治療、今後予測などの説明を求めていらっしゃるのだということを改めて感じました。この検診の目的を一般の方にわかりやすくお知らせすると共に,日々の診察の中で緑内障の患者さんには年齢や進行に応じた対応を判りやすくさせていただく必要がある思われました。

平成26年10月5日 緑内障検診結果
検診者数 89名 
 性別 男性 35名 女性 54名
A 異常なし 68名
B 緑内障の疑い 18名(うち9名は既に緑内障診断で眼科受診中)
C その他の眼疾患の疑い 4名(軽い白内障は除く)

受診年齢検診者数BC
〜391名00
40〜4名00
50〜16名3(1)0
60〜39名7(2)DM           1
70〜28名8(6)網膜前膜 DM ドルーゼン 3
80〜1名00

20141031-1.jpg20141031-2.jpg

2014年10月18日

◆第4回 和歌山眼科女性医師の会報告

理事 北山 早知子

 第4回和歌山眼科女性医師の会が平成26年9月20日(土)15時30分よりホテルグランヴィア和歌山にて開催されました。
 医療法人坂本会 坂本クリニック皮膚科 木村文子先生に『外来でよく見られる顔面皮膚腫瘍』についてご講演をいただきました。
 日常の外来診療でよく見られる代表的な腫瘍を小さくて多発する腫瘍・子供に多い腫瘍・高齢者に多い腫瘍・黒い腫瘍に分け基本的な特徴と治療について紹介されました。
高齢者にみられる腫瘍は、紫外線が主な原因とされる腫瘍が多く、老人性色素斑や脂漏性角化症の他に日光角化症や有棘細胞癌などの悪性疾患があることや、黒色を呈する腫瘍として色素性母斑などの良性のほくろやシミと、黒性黒色腫や基底細胞癌などの皮膚癌との鑑別を示されました。
 紫外線が影響するシミとしわの話もあり興味深い講演でした。

27名の女性医師が参加し、和やかに情報交換会を行いました。

P1020270.JPGP1020265.JPG

2014年10月 9日

◆第3回奈良県眼科医会光明会に参加して

理事 森 周子

 平成26年9月27日午後3時から奈良ホテルで、男女参画事業として第3回奈良県眼科医会光明会が開催され、橋爪奈津子理事と参加しました。参加者は男性6名女性41名の計47名で、他府県眼科医会から13名の加がありました。
 奈良県眼科医会山岸直矢会長からの挨拶の後、理化学研究所の万代道子先生による「iPS/ES由来細胞・組織を用いた網膜の再生医療」の学術講演がありました。ニュース報道されましたが、9月12日に加齢黄斑変性症の患者さんに自家iPS細胞から作成した網膜色素上皮細胞移植手術が行なわれたばかりで、興味深く拝聴しました。網膜色素上皮細胞のシートを2.0×1.3mmにカッして移植することなどを詳しく説明されました。また、ES細胞から視細胞前駆細胞を作製し移植する動物実験もされているそうです。網膜色素変性症が治療できる日も近づいてきた印象をもちました。
 つづいて、岡本内科こどもクリニック岡本和美先生による「女性医師の苦悩と幸福、その対策と変遷」の講演がありました。日本では女性医師の割合が約19%で、女性社会進出には男性家庭進出が必要、今は統計をとっている時期ではないと発言されたので、会場から拍手がわきました。ぜひ多くの男性に聞いていただきたい講演内容でした。
 女性の参加しやすい時間ということで土曜日の午後の開催で、軽食付の会でした。他府県眼科医会の先生との交流もでき貴重な体験をさせていただきました。

2014年6月24日

◆平成26年度 へき地学校眼科検診に参加して

日本赤十字社 和歌山医療センター
德冨 志乃
 今回、私は有田川町清水にて医師2名、視能訓練士4名で、へき地学校眼科検診へ参加させていただきました。  九州福岡、Yahoo!ドームの傍から就職で和歌山へ来て約1年。都会で学生時代を過ごした私は"へき地"と聞いたとき、ジブリ映画のとなりのトトロの世界を想像して検診へと向かいました。実際、周りは緑ばかりでしたが、道路は舗装され、私のイメージしたものとは少し違っていました。  検診は小学校中学校合わせて7校、学校ごとにバスで到着し、公民館の様な場所で行いました。オートレフで屈折を測定、視力、眼鏡のチェック、眼位や色覚の検査までを視能訓練士が行い、その後医師が診察を行います。それから、全ての学校の検査、診察を終えた後、学校ごとに医師が総評を行います。  実際検査を行ってみると、度数の合っていない眼鏡を装用している子どももみられ、また、コンタクトレンズを使用している子どもが少ないという印象を受けました。少し行けば病院がある、眼鏡店があるという状況が当たり前のように考えていた私は、今回の検診で、車社会となった現代でも近くに眼科や眼鏡店が少なく、足を運ぶ機会も少ないということを実感し、まだまだこのような活動が必要だと強く感じました。そして、検診活動では斜視や弱視を早期発見するということが大きな意味を持っています。現在、有田川町清水の検診では小中学校が対象となっていますが、対象の幅を広げ、就学時前の子どもも参加できればこの活動をさらに意義のあるものにすることができるのではないかということを感じました。  また、他県ではあまり行われておらず、和歌山県ならではの活動であるという点でも他県からきた私にとってとても勉強になり、貴重な体験でした。これからも機会があれば是非参加させていただきたいと思います。

20140624-1.jpg20140624-2.JPG20140624-3.JPG20140624-4.JPG20140624-5.JPG20140624-6.jpg

ホームへ