◆執行部役員 (平成24年4月~26年3月)
会 長: 黒田純一
副会長: 田中康裕・田村学・金川龍一
理 事: 榎本善収・宮本香・北山早知子・中尾俊也・泉谷昌利
山下隆之・芝崎喜久男・山本良・宮本武・岡本好夫
大谷篤史・橋爪奈津子・藤田識人
監 事: 前田裕子・宮野恭子
議 長: 小西則子
副議長: 田中淑子
顧 問: 山中守・雑賀司珠也・吉村利規
公益社団法人日本眼科医会 理事:田中康裕
公益社団法人日本眼科医会 代議員:黒田純一
公益社団法人日本眼科医会予備代議員:田村学
公益財団法人和歌山県角膜・腎臓移植推進協会 理事:黒田純一
角膜移植推進委員会 委員長:黒田純一
委員:雑賀司珠也・田中康裕・田村学・宮本武
日本アイバンク協会評議員 :田中康裕
郡市医師会役員
和歌山市医師会理事:田村学
和歌山市医師会学校医部会副会長:中尾俊也
和歌山市医師会学校医部会副議長:吉村利規
海南医師会副会長:金川龍一
有田市医師会会長:応地正章
有田医師会理事 :外江理
那賀医師会理事 :橋爪奈津子
◆平成24年度第1回定例代議員会報告
会長 黒田純一
4月14日、15日に平成24年度第1回定例代議員会がザ・キャピトルホテル東急で開催され、出席してきました。
第一日目は議事に先立ち日本眼科医会会長選挙が行われ、高野会長の再選が承認されました。また、副会長、常任理事、理事については立候補者数と定員が同数であったため、選挙せずに当選者が決まりました。この時点で当眼科医会の田中副会長の日眼医理事就任が承認され、田中先生は勤務医部と広報を担当されることになりました。同時に社会保険部のチームにも入られ、社保審査の本部見解の作成にもあたられます。日本の眼科の編集も担当されるようで、お忙しいとは思いますが、日本の眼科医療のため、頑張ってもらいたいと思います。
高野会長の再任の挨拶では、1、今まで通り情報公開を行い議論を尽くしたいこと、2、東日本大震災に際し、義援金をはじめ多くの支援をいただいたことに対するお礼、日本版ビジョン・バンである眼科医療支援車両導入の計画があること、3、眼科に特化した公的検診に際し、費用対効果を検討中であることなどが述べられました。
第二日目は主にブロックからの要望、質問に対して答弁がなされました。公益法人化に伴う代議員選出方法や会員資格の問題、大震災に対する対応策、コンタクトレンズ処方箋の義務化の是非等が議論されました。また、在宅診療拡大の対応のために、今後「診療・介護報酬検討委員会」を開催し、長期的な視点で眼科と在宅医療の検討を行うとのことで、これからの高齢化社会において、眼科も在宅医療に積極的に取り組んでいく必要があることが強調されました。この点に関しては今後議論が進んでいくものと思われます。この後定款及び定款施行細則の一部変更の件が賛成多数で可決され、閉会となりました。詳細は後日日本の眼科に掲載されますのでご覧になっていただきたいと思います。
2011年11月15日
◆第42回全国学校保健・学校医大会報告
第42回全国学校保健・学校医大会が静岡市で下記の如く行われました。
日時: 平成23年10月29日(土)
会場: ホテルセンチュリー静岡及びホテルアソシア静岡
午前の部 第5分科会 『 眼科 』
1. 幼児、低学年児童のためのじゃんけん視標を使った近方視力チェック
2. 小学生の視力、屈折、調節機能について
3. 治療開始年齢別にみた屈折異常による弱視の治療効果
4. 長野県松本市における園児の視力測定の結果について
5. 3歳児眼科健診と幼稚園児眼科検診
6. 平成22年度学校保健の全国調査
7. 眼科学校医の取り組み方の展望
8. 学校保健から見た小児眼科医療崩壊の防止と対策
9. 先天性外涙嚢瘻の小学校健診における有病率
10. 児童における義眼装用の実態とケアについて
11. 特別支援を必要とする児童生徒のリスクマネージメントについて
12. 京都における先天色覚異常についての取り組み
13. 児童生徒に希望者が多い警察官採用基準の改善について
14. 3次元映像再生装置が眼に及ぼす影響について
園児、児童の視力について近方視力の重要性と、検診への取り入れの提案、
就学前児童の視力検査の意義とその判断基準の妥当性についての課題、
小児眼科医療のためにチームとしての連携の重要性、リスクマネージメント
についての取り組み、色覚異常について学校への指導、個別の相談、対処が
できるために、正しい知識と理解を深めること、3D導入もふまえ今後の
問題点等が論議されました。
午後の部 日本医師会長表彰の授賞式、シンポジウム、特別講演
シンポジウムテーマ『 学校における検診システムの現状と課題』
基調講演
子どもの生活習慣病予防に向けて
~検診の重要性と学校医の役割~
シンポジウム
1. 学校心臓検診における再調査の重要性について
~静岡県医師会の取り組み~
2. 蛋白尿に重点をおいた検尿システム
~静岡県としての提案~
3.静岡県の脊柱側弯症検診の現状と問題点
学校検診は疾病の早期発見、早期治療と同時に健康管理、健康教育
に重要であり、学校医は関連する教員や医療専門職とネットワークを
形成し児童生徒の健康管理、教育の中核的役割がもとめられる。
心臓検診では検診レベルの標準化、結果の総括と再調査が有効であり
交代した検診医への情報提供がひつようなこと。
腎臓検診では蛋白尿に重点をおいたフォローの統一化を図り判定
委員会を設置し受診医療機関や学校にフィードバックすることで、有
所見者の適切な管理、治療を行えるようにすること。
脊柱側弯症検診では、視診のやり方を理解し、まず親、養護教諭
への啓蒙と理解を促し、正しい検診が行われることが重要であること。
以上の発表、提案について活発な質疑応答がなされました。
特別講演 『 21世紀の幸福論 ― ITは人を幸せにするか ― 』
静岡理工科大学理工学部物質生命科学教授
ノースカロライナ州立大学併任教授
志村 史夫 先生
2011年11月 9日
◆平成23年度第1回近眼連男女共同参画推進連絡協議会報告
平成23年11月5日(土)奈良市 四季亭「瑞雲」にて、第1回近眼連男女共同参画推進連絡協議会が開催されました。
1. 開会挨拶 奈良県眼科医会 山岸直矢会長
2. 協議会
【協議事項】
1. 在阪5大学での女性医師支援の現状と課題 (大阪府 中川 やよい)
2. 子育て世代女性医師に対する働く環境の整備を (兵庫県 藤原 りつ子)
3. 各地域での眼科女医の現状 (奈良県 内藤 恵子)
各地域における、女性医師に対しての就労支援体制、現状について報告されました。当直免除、院内保育、病児保育、時間外勤務免除、短時間勤務等それぞれで女性医師支援の取り組みはされつつありますが、地域差も大きく休職せざるを得ない場合もあるのが現状であります。
和医大医局では、非常勤雇用やその場合の外勤先の工夫、関連病院に勤務する場合は、当直免除や、院内保育を有する病院を優先する等の就労支援体制が取られている事を、和医大・岡田先生より報告されました。
2011年8月17日
◆第35回全国眼科学校医連絡協議会報告
第35回全国眼科学校医連絡協議会
中尾 俊也
平成23年7月31日(日) 東京プリンスホテル サンフラワーホールにて第35回全国眼科学校医連絡協議会が開催されました。
1. 開会の辞 宇津見 義一 (担当常任理事)
2. 会長挨拶 高野 繁 会長
3. 来賓紹介
4. 来賓挨拶 有賀 玲子 (文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課専門官)
石川 広己 (日本医師会常任理事)
雪下 國雄 (日本学校保健会専務理事)
吉田 統彦 (衆議院議員)
5.都道府県眼科医会提出議題
1)コンタクトレンズ
2)眼外傷
3)色覚
4)眼科学校検診
5)健康教育
6)眼科学校医問題
7)斜視・弱視・両眼視
8)心因性視覚障害
9)プールと洗眼
10)その他
オルソケラトロジーの問題、来年度からの柔道または剣道の必修に伴う、これらの武道における眼外傷の危険性の把握の必要性。色のバリアフリーや色覚異常への教育的配慮が学校現場で周知されておらず、各教育委員会と協力して、現場への指導を行うことが重要であること。園児の視力検査マニュアル実地指導について、現在ビデオを作製中であること。アウトメディアの問題、眼科学校医の偏在の問題、3Dゲーム機による眼の健康への問題。本年は東日本大震災があり、PTSDに伴う心因性視力障害も散見され、今後メンタルケアの重要性から各専門分野の方と協力し、長いスパンで支援していくことが重要であること。など、多くの問題、要望がなされ、論議されました。
6.本部報告
1)平成22年度事業報告ならびに平成23年度事業計画について
関連団体との連携強化
学校保健の知識の普及と現状の把握
各種教材などの検討・作成
全国眼科学校医連絡協議会の開催
学校保健委員会の開催
2)その他
7.教育講演
テーマ 「学校保健と3D -3D映像は学童のハンディキャップにならないか」
演 者 不二門 尚 (大阪大学大学院医学系研究科感覚機能形成学分野)
3D視聴による眼精疲労の問題(特に輻輳不全の症例)、輻輳-調節系が発達段階にある小児では眼位異常をきたす可能性があること。立体視の機能が弱い人では3D映像が立体的に見えない可能性があること(ハンディキャップ?)。
また逆に、通常の立体視(-)の症例でも、3D映像が立体的にみえる可能性があること。まだエビデンスもないため、今後3D映像の導入には利点もあるが、充分な配慮が必要で慎重であるべきであることが述べられた。
8.閉会の辞 福下 公子 (担当副会長)
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