2018年7月10日
◆平成30年度へき地検診に参加して
視能訓練士はオートレフと眼位検査を行う2名と、視力検査を行う2名とに分かれ、私はオートレフと眼位検査を担当しました。
眼位検査で眼位異常があれば記載し、オートレフで±1.00D以上であれば視力検査へと回し、その後医師による診察の流れでした。
清水では小学生と中学生102名が対象でしたが、コンタクトをしている生徒はおらず、眼鏡をかけている生徒も少ないイメージでした。
また、オートレフで引っかかる生徒も少なく、学校検診での視力も1.0以上の生徒が多い印象でした。
1回目に清水に来た時は、オートレフと眼位検査と、また交代して視力検査もさせてもらい、その際も視力検査に回ってくる生徒は少なかったように記憶しています。しかし、今回のへき地検診でも、その少ない視力検査の中で眼鏡度数があっていない生徒や、小学校低学年の生徒で視力が上手く測れない生徒もいて、眼科を受診したほうがよい生徒が何名かいたため、改めてへき地検診の重要性を感じました。
私は今回のへき地検診を含め3回目の参加となりますが、へき地検診では独特の緊張感があり、また毎回学ぶことがたくさんあるので、これからも是非参加させていただきたいと思います。
2017年6月30日
◆平成29年へき地検診体験記
今回私は、田辺市龍神村にて行われたへき地検診に参加しました。吉村利規先生、山本良先生と視能訓練士5名で実施し、私は2回目の参加でした。視能訓練士は3名が視力・眼位・色覚、2名がオートレフを行い、私はオートレフを担当しました。
龍神では、保育園児から中学生まで293名が対象で、はじめに保育園児の検査を行います。園児が入ってくると会場が一気に賑やかとなり、私の声がかき消される程でした。小学生、中学生へと年齢が上がるにつれて会場が徐々に静かになり、そういった雰囲気の変化に面白みを感じながらの検査でした。オートレフ測定は全員に行い、調節介入をできるだけ少なくするよう声かけに注意し、不安定な姿勢にならないように顎台の調整にも気を付けました。
視力検査の対象者はオートレフで±1.00D以上(球面、円柱とも)なので、中学生になると視力待ちの列が長くなります。全員のオートレフ測定が終了してからは視力検査待ちの生徒への眼位検査等をして検診全体がスムーズに流れるよう心掛けました。
今回の検診では、オートレフでは大きな屈折異常はないが、視力(1.0)を確認できない児童、生徒が目立ったようです。レンズ中和法等を使うことがあったようで、集団検診という限られた時間内での検査に難しさがあると思いました
この日は晴天に恵まれ、地元スタッフの方々の協力もあり無事に検診を終えることがでしました。
昨年に屈折異常を指摘され弱視治療を開始している保育園児がおり、この検診が早期発見に有用であることを経験しました。へき地検診から学ぶことはたくさんあるので、これからも積極的に参加し、視能訓練士として地域に貢献できるよう尽力していきたいと思います。
2016年7月11日
◆平成28年度 へき地学校眼科検診に参加して
今年度、へき地学校眼科検診は田辺市龍神、日高川町美山・中津、そして私が参加した有田川町清水の4ヵ所で実施されました。 検診内容は視能訓練士がオートレフによる他覚的屈折検査、眼位検査、視力検査、眼鏡の視力・度数チェック、色覚検査をし、その後に医師の診察となります。 私は視力検査を担当しました。 小学生は器械近視や調節介入してもほとんど裸眼視力良好でし たが、その中で不同視弱視疑いを見つけることが出来ました。 中学生になると半数が近視傾向にあり目を細めることが大半で、眼鏡の作製や度数変更が必要な場合が多かったです。 コンタクトレンズ装用がいないのが地域性を表しているようで、へき地検診ならではと感じました。 有田川町清水の検診は山下隆之医師、松本英樹医師、視能訓練士の小久保さん、権田さん、浅利さん、有田川町教育関係方々の協力のもと無事に終えることが出来ました、ありがとうございました。 年1回参加させていただいている検診は日常業務とは異なる環境が新鮮なモチベーションとなり、いい緊張感で検査が出来ました。 また学生時代にお世話になった方々と一緒に検査が出来たことも感慨深くよい刺激になりました。 今後は少子化により、こどもの減少が示唆されますが視能訓練士として弱視の早期発見・治療を目的として今後も参加させていただきたいです。
2015年7月15日
◆平成27年度 へき地学校眼科検診に参加して
今回私は、日高川町美山地区の検診を中尾俊也先生と〆崎充先生、視能訓練士の小久保さん、佐藤さんと共に担当させて頂きました。私は美山地区への検診に訪れるのは今年で3回めです。梅雨の時期のためか雨が多く、今年も雨の中での検診でした。
検診で私たち視能訓練士が行う業務は、オートレフ、視力検査(眼鏡のチェック)、眼位検査などで、いつも職場で使用しているものとは違う機械に悪戦苦闘しながらも、きちんと検査出来るように努めました。視力検査では、矯正視力とレンズメーターでの値が違う場合、「眼鏡で見えている?」など確認しながら行いましたが、本人が見えると言うのに実際検査してみると見えていない子が多かったように思います。また、小学校高学年になるにつれ視力検査を行う人数も増えて行き、中学校になるとほとんどの子が眼鏡を持っていました。中学校ではすでに電子黒板やタブレットを用いる授業もあるとのことで、検診後の総評で医師の先生方からそういった電子機器を使用する際の注意点など説明して頂きました。文部科学省は「2020年までに全ての学校で一人一台のタブレットを導入したIT授業を実現する」と掲げていますが、スマホやタブレット、ゲームなどの電子機器は目が疲れやすく、また画面の幅も狭いため、外斜位や斜位近視がある場合は眼精疲労の原因となります。そのため、検診で近見視力を測定した方が良いのではないか?とのお話もあり、従来通りの検査のままで良いのかを考えていかなければならないと感じました。
へき地検診への参加は、他院の先生や視能訓練士の方と交流が出来るため、新たな発見があり、とても勉強になります。学校の先生方ともお話する機会は中々ないため、どういった事が疑問なのか、不安に思うのか知ることが出来てとても有益な経験となりました。これからも検診を通して学んだことを日常業務に生かし、また生かしたことを検診で発揮していければと思います。
2014年6月24日
◆平成26年度 へき地学校眼科検診に参加して
德冨 志乃
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